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測量士資格試験の試験日・試験内容と合格率

測量士 試験日 試験内容 合格率 建築系の資格

この記事では、測量士資格の試験日・試験内容・合格率についてまとめています。この資格に関心がある皆さま是非参考にしてください。

測量士とは、あらゆる土地、建物、構造物の位置、高さ、大きさを測定し図面を作成します。測量士により土地、建物、構造物の位置を物理的に決定されます。それらの位置が地球上のどの場所に配置されるのかを測量により数値的に表すことができる技術を持ちます。それらの業務は測量士にしかできない独占業務です。測量士とは測量法に基づき国土交通省(国土地理院)が所管している国家資格で測量士によってのみ測量業務をすることを義務付けています。

司法書士や土地家屋調査士が登記によって法的に土地、建物、構造物の存在を立証・保証するのに対し、測量士は測量により物理的に土地、建物、構造物の存在を立証・保証することができるといえます。そう考えるとこの「測量士」がいかに重要な職業であることがわかるのではないでしょうか?

それでは、測量士資格について紹介していきましょう。

 

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測量士資格試験の概要

測量士法第50条第5号 国土地理院の長が行う測量士試験です。測量士試験は測量士補試験と同日に実施されます。測量士補とは測量士の下位資格にあたります。とはいってもどちらも受験資格はないので測量士補を取得してから測量士を受験というように段階を踏んで受験する必要はありません。しかし、難易度の違いは明らかにありますので、そのあたりも解説します。

受験資格

受験資格はありません。年齢、性別、学歴等の制約はありません。誰でも受験できます。

受験以外での取得方法としては

① 文部科学大臣の認定を受けた大学であり、測量に関する科目を修め卒業後1年以上の実務経験を積み資格取得
② 文部科学大臣の認定を受けた短大、高等専門学校で測量に関する科目を修め卒業後、3年以上の実務経験を積み資格取得
③ 国土交通大臣の登録を受けた測量に関する専門の養成施設にて、1年以上測量士補に必要な専門の知識及び技能を修得する+2年以上の実務経験を積み取得
④ 測量士補として国土交通大臣の登録を受けた後、専門の養成施設において高度な専門の知識・技能を修得して取得

ちなみに「測量士補」は大卒や短大、専門学校にて測量関係科目を修めて卒業すれば取得できます。

 

受験申込方法

受験の申込方法は郵送のみです。

受験願書受付期間
 毎年1月初旬~1月末ごろ
受験願書請求先
 1)国土地理院及び各地方測量部
 2)各都道府県土木関係部局の主務課
 3)(公社)日本測量協会本部及び各支部

直接取りに行くか郵送による請求
※ただし、2)各都道府県では郵送による請求はなし。

受験願書受付場所
〒305-0811
茨城県つくば市北郷1番
国都地理院 総務部総務課 試験登録係

※問い合わせ時間:平日8時30分~12時及び13時~17時15分

 

受験手数料

測量士試験:4,250円
測量士補試験:2,850円
※収入印紙による

 

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測量士資格の試験日と試験内容

試験日

・毎年1回
5月の第3日曜日
・測量士:午前10時~午後4時まで(午後0時30分~午後1時30分まで休憩)
 測量士補:午後1時30分~午後4時30分まで

 

試験内容

測量士試験の内容
1.測量に関する法規及びこれに関連する国際条約
2.多角測量
3.汎地球測位システム測量
4.水準測量
5.地形測量
6.写真測量
7.地図編集
8.応用測量
9.地理情報システム
測量士補試験の内容
1.測量に関する法規
2.多角測量
3.汎地球測位システム測量
4.水準測量
5.地形測量
6.写真測量
7.地図編集
8.応用測量
 

試験方法

測量士の試験方法
 午前:択一式 28問 配点700点
 午後:記述式 必須問題1題 配点300点
        選択問題4題中2題選択 配点400点
 合格基準:択一式400点以上かつ合計910点以上
測量士補の試験方法
 択一式 28問 配点700点 450点以上合格
 

受験地一覧

北海道、宮城県、秋田県、東京都、新潟県、富山県、愛知県、大阪府、島根県、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県

※なお、会場確保の都合上、やむを得ず近隣府県に試験地を変更又は追加する場合があります。

 

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測量士試験の合格点と合格率

合格点

測量士の合格点
 択一式 400点以上かつ合計910点以上
 択一式28問中16問以上正答
 ※平成30年に350点→400点に基準点を引き上げ

測量士補の合格点
 択一式 450点以上

合格率

測量士 10%程度 
 直近10年の記録は5.2%~14.8%
 直近10年で見ると平均値で10.42%なので大体10%程度でしょう。
 狭き門です。平成25年が5.2%と極端に低いです。
 一番高いのは昨年(令和元年)の14.8%です。

測量士補 33%程度
 直近10年の記録は21.2%~47.3%
 直近10年で見ると平均値で32.99%なので大体33%程度でしょう。
 平成25年が21.2%と極端に低い。

測量士 合格率
  受験者(名) 合格者(名) 合格率(%)
令和3年 2,773 498 18.0%
令和2年 2,276 176 7.7%
令和元年 3,232 479 14.8%
平成30年 3,345 278 8.3%
平成29年 2,989 351 11.7%
平成28年 2,924 304 10.4%
平成27年 2,739 315 11.5%
平成26年 2,394 290 12.1%
平成25年 2,457 127 5.2%
平成24年 2,247 265 11.8%
平成23年 2,162 258 11.9%
平成22年 2,526 144 6.4%

 

測量士補 合格率
  受験者(名) 合格者(名) 合格率(%)
令和3年 12,905 4,490 34.8%
令和2年 10,361 3,138 30.3%
令和元年 13,764 4,924 35.8%
平成30年 13,659 4,555 33.3%
平成29年 14,042 6,639 47.3%
平成28年 13,278 4,767 35.9%
平成27年 11,608 3,251 28.0%
平成26年 11,118 4,417 39.7%
平成25年 10,596 2,248 21.2%
平成24年 10,551 4,289 40.7%
平成23年 10,233 2,192 21.4%
平成22年 10,387 2,757 26.5%

 

合格発表

例年7月初旬

「国土地理院」のHPでも、合格者受験番号・合否判定基準、試験問題の正解番号を確認できます。

 

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測量士資格試験の参考書・問題集のおすすめ

『測量士の学科試験勉強用のテキスト・問題集ってあるの?』と悩んでいませんか?こちらでは、測量士の学科試験を独学で勉強している方に向けて、おすすめのテキストや問題集をご紹介します。測量士補の問題集やテキストは市販で結構販売されていますが、測量士のものは意外に少ないというかほぼ無いに等しです。その中で測量士試験の専用ではありませんが参考になる参考書を紹介します。ほぼ選択肢はないですが、是非参考にしてみてくださいね。

市販が無い理由1)測量士は学歴と実務経験で取得できるからそこまで労力を使う人が少ない
市販が無い理由2) 土地家屋調査士試験の午前の科目免除が受けられるのは「測量士補」であり、そちらを受験する人が多いから。
 

わかりやすい測量の数学―行列と最小二乗法

 

この参考書は「基準点測量」の科目を学習する上で有効です。高校数学程度が理解していないと少しつらいとのコメントがありますが、理解できれば学習のモチベーションが維持できるとのこと。

著者
小白井 亮一
出版社 オーム社
ページ 226ページ
 
職工所スタッフおすすめ度 ★★★★
読みやすさ        ★★★★
 

測量士・測量士補国家試験科目別模範解答集

 

日本測量協会が出版する過去問です。同協会が出版する「受験テキスト」というものがありますが、かなりオーバースペックであるため、この過去問を繰り返しやることが合格の近道となります。

著者 日本測量協会
出版社 日本測量協会
ページ 1142ページ
 
職工所スタッフおすすめ度 ★★★★
読みやすさ        ★★★
 
 
 

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