この記事では、『マンション管理士』について、「マンション管理士試験の概要」「試験内容」「合格基準」「受験地」「参考書籍」をまとめています。
日本国内でマンションに住んでいる人は約1,500万人以上いるといわれています。日本の人口の10人に1人以上の割合です。設備、立地条件、利便性など、戸建て住宅には無かったり優れている面があり、マンションを選ぶ人はさらに増加傾向にありあす。
しかし、マンションは建築物であり、経年により劣化するので設備や外装、屋根など計画的に修繕をし建築物の機能を満たし住民の生活に支障のないようにする必要があります。
また、マンションにはさまざまな年齢層、家族構成の人々が集まって生活しているため住民間でどうしてもトラブルが発生してしまいます。
マンションには管理組合というマンション購入者により構成された組合が義務付けられており、このマンション管理組合にてマンションの管理を運営しているのですが、組合員は法律や組合の運営などに関しては素人です。
そこで、適切に運営管理していくためにはマンション管理士にようなプロの存在が欠かせません。このような重要な役割を担うマンション管理士になるための「マンション管理士試験」について具体的に説明していきます。
マンション管理士資格試験の概要
マンションの管理の適正化の推進に関する法律第二条五項では、
マンションの管理に関し管理組合の管理者等又はマンション区分所有者等の相談に
応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業務とするものを言う」
と定めています。
受験資格
受験資格はありません。年齢、性別、学歴等の制約はありません。
誰でも受験できます。
受験申込方法
受験の申込方法は「書面申請」です。
受験手数料
9,400円(非課税)
試験日と試験内容
試験日
毎年11月 最終日曜日
試験内容
〇マークシート方式 4択 50問
〇以下4分野で構成
「区分所有法」や標準管理規約」を中心に出題
ここから21問出題される主要な分野の一つです。
民法等の法令や判例についてのマンションに関わる知識が試されます。
ここから9問出題されます。
マンションの構造・設備、長期修繕計画、建物・設備の診断、大規模修繕等
専門的な知識が問われます。
ここから15問出題されます。
マンション管理に関わる管理士やマンション管理業者が守るべきルールを定めた
法律から出題。
ここから5問出題されます。
試験時間
試験時間は以下の通りです。時間に余裕のあるスケジュールです。
受験地一覧
札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市
これら周辺地域
合格点と合格率
合格点と合格率
マンション管理士試験 過去データより | ||||
合格点(点) | 受験者(名) | 合格者(名) | 合格率(%) | |
令和2年 | 12,198 | 972 | 8.0% | |
令和元年 | 37 | 12,021 | 991 | 8.2% |
平成30年 | 38 | 12,389 | 975 | 7.9% |
平成29年 | 36 | 13,037 | 1,168 | 9.0% |
平成28年 | 35 | 13,737 | 1,101 | 8.0% |
平成27年 | 38 | 14,092 | 1,158 | 8.2% |
平成26年 | 36 | 14,937 | 1,260 | 8.4% |
平成25年 | 38 | 15,383 | 1,265 | 8.2% |
平成24年 | 34 | 16,404 | 1,498 | 9.1% |
平成23年 | 36 | 17,088 | 1,587 | 9.3% |
平成22年 | 37 | 17,704 | 1,524 | 8.6% |
合格率は10年平均でみると8.5%となっており、難易度は高いと思われます。
ただし、受験者数は年々減少している状況です。
合格点は35点~38点であり、10年平均では36.5点(73%)であり、37点以上の得点が必要です。
合格発表
合格発表日は、翌年1月上旬
「公益財団法人 マンション管理センターHP」
にて合格者受験番号を掲載しています。
また、合格者の氏名及び受験番号を官報で公告するほか、各受験者へ合否通知書を送付するとともに、合格者へは、併せて合格証書を発送します。
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