この記事では、環境計量士資格の試験日・試験内容・合格率についてまとめています。この資格に関心がある皆さま是非参考にしてください。
環境計量士は、計量法に基づいて経済産業省所管の国家資格です。環境に関する濃度、騒音や振動についての計量結果を証明する必要があります。環境計量士(濃度関係)は、工場から排出されるばい煙、排水や環境(大気・水域)および工場跡地等土壌の中の有害物質、悪臭物質等の測定および計量管理を行います。環境計量士(騒音・振動関係)は、プレス・送風機等の騒音源を有する工場や建設工事、道路(自動車)、鉄道、航空機の騒音の測定および計量管理を行います。
それでは、環境計量士資格について紹介していきましょう。
環境計量士 試験概要
環境計量士資格は、毎年1回筆記試験で行われます。
試験日
2022年12月中旬(推定)
受験願書の配布期間
2022年7月上旬〜(推定)
受験受付期間
2022年7月上旬〜8月上旬(推定)
*受験から半年ほど前になるので申込忘れをしないように注意が必要。
受験料
8,500円(収入印紙)+50円切手
収入印紙での納付なので金券ショップなどで安くあげることもできる。ただし、各都道府県が発行する収入証紙と間違わないように注意。
受験地
北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州及び沖縄
受験資格
環境計量士(騒音・振動)、環境計量士(濃度)、一般計量士のいずれも学歴、年齢その他一切の制限はありません。
環境計量士資格 試験科目
1.環境関係法規及び化学に関する基礎知識:25問
2.化学分析概論及び濃度の計量:25問
3.計量関係法規:25問
4.計量管理概論:25問
1.環境関係法規及び物理に関する基礎知識:25問
2.音響・振動概論並びに音圧レベル及び振動加速度レベルの計量:25問
3.計量関係法規:25問
4.計量管理概論騒音:25問
合格基準
次の1、2の両方の基準を満たすものを合格とします。
1)専門2科目の合計が、100点以上(25/50問)
2)共通2科目の合計が、120点以上(30/50問)
※「免除あり」の場合は、1)の基準を満たすものとします。
次の1、2の両方の基準を満たすものを合格とします。
1)専門2科目の合計が、108点以上(27/50問)
2)共通2科目の合計が、120点以上(30/50問)
※「免除あり」の場合は、1)の基準を満たすものとします。
免除科目
一般計量士、別区分の環境計量士の資格取得者は、共通科目である「計量関係法規」「計量管理概論」の免除を受けることができます。
合格発表
2022年 2月中旬(推定)
環境計量士資格試験の合格率
濃度関係 | |||
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2019年 | 2,250人 | 346人 | 15.4% |
2018年 | 2,118人 | 392人 | 18.5% |
2017年 | 3,195人 | 486人 | 15.2% |
2016年 | 3,239人 | 496人 | 15.3% |
2015年 | 3,348人 | 490人 | 14.6% |
騒音・振動関係 | |||
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2019年 | 736人 | 129人 | 17.5% |
2018年 | 647人 | 113人 | 17.5% |
2017年 | 875人 | 150人 | 17.1% |
2016年 | 883人 | 142人 | 16.1% |
2015年 | 912人 | 153人 | 16.8% |
環境計量士資格試験の参考書・問題集のおすすめ
『環境計量士の学科試験勉強用のテキスト・問題集ってあるの?』と悩んでいませんか?こちらでは、環境計量士の学科試験を独学で勉強している方に向けて、おすすめのテキストや問題集をご紹介します。是非参考にしてみてくださいね。
はじめて学ぶ環境計量士試験 濃度関係
試験に必要な考え方の納得学習ができます。基礎から合格までの道案内になります。
著者 |
福井 清輔
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---|---|
出版社 | 弘文社 |
ページ | 256ページ |
環境計量士試験 濃度・共通 攻略問題集
2021年12月までの過去7回分の試験問題を収録しています。試験科目ごとに分類・整理して、頻出・重要問題をきっちりと解説しています。可能な限り選択肢ごとの解説を詳細に行なっているので、試験対策に持ってこいの1冊です。
著者 |
三好 康彦
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出版社 | オーム社 |
ページ | 530ページ |
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