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建築図面22種類|その内容と見方をわかりやすく解説

図面の種類

設計者は住宅を建築する際に自らの思いを表現し様々な人に伝える必要があります。それは、発注者である個人の施主や個人事業主、大手デベロッパー、工事を請負う工事施工者、そして市役所や消防などの諸官庁または確認検査機関等。様々な人にわかりやすくできるだけ正確に伝えるために建築図面はこれだけ種類が分けられているのです。それらの建築図にはどのような種類があるのでしょうか?

 

図面22種類の特徴・読み方

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【建築図面の種類と構成】

ここでは建築図面の種類と構成を下記の構成図により簡単に説明していきます。まず、設計は初期段階で施主にプラン提案や基本プランを決定するために実施する基本設計から始まり、ある程度の方針が決定した段階になり始めて実施設計図を作成します。

実施設計図の大きな区分
1.意匠図 2.構造図 3.設備図

実施設計図はこの3種類に分けられます。そしてさらに細分化され20種類の図面で構成されます。

建築図面の種類

意匠図も重要なのですが、特に重要なのは構造図と設備図です。構造部材や配管類などは仕上げ材で覆われて見えなくなるのでトラブルや将来の改修に備えるために必要になります。さらに、見積や施工のよりどころとなるので図面が不足すると、不明瞭な見積や施工につながり品質やコストに多大な影響をおよぼすことが考えられます。そのため特に重要なのです。

詳細については下記記事を参照下さい。

 

 

【確認申請図や工事契約図の違いは?】

下記の構成図にある「実施設計図」と同じくくりに「確認申請図」と「工事契約図」を同類として分類しています。何が違うのでしょうか?

【確認申請図】

建物を建てる場合には設計内容が合法であることを確認する「建築確認申請」が必要になります。ここで作成される申請書類や図面は本来の設計図書とは異なることから「確認申請用」として区別して呼びます。もちろん実施設計図を代用することも可能ですが、確認申請用の図面は審査を受けるためのもので要求される図面の種類が少ないこともあり「実施設計図」とは区別して分類しています。また、工事が完了し完了検査により「検査済証」を受領し、最終的にこの建物が合法であることを認められたという証の図面であるため、建物増築や改修時または売却時に必要になる建物が無くなるまで永久に保存すべき図面なのです。

 

 

【工事契約図】

請負金額が決まり請負金額が確定したら、いよいよ正式に業者と工事請負契約を締結します。

工事請負契約に必要な書類
・設計図書 ←これが実施設計図である「工事契約図」になります。
・工事内訳明細書
・工事請負契約約款
・工事工程表

これらを添付して発注者と請負者が1通ずつ保有します。請負代金は添付する設計図書と工事内訳明細書を相互に整合していなければなりません。したがって請負代金の調整による変更箇所については、業者と互いに確認しながら契約書に添付する設計図書や工事内訳明細書に加筆・訂正をしていきます。よって「工事契約図」は契約した時点での実施設計図となる重要で保存すべき図面なのです。そして工事が完了し引渡時に工事の実施した内容が網羅された「竣工図」が作成され施主に引き渡されるのです。上記説明した図面以外の図面について順番に説明していきます。

 

 

【設計図】

設計図とは建物を建てるために必要な情報をすべて網羅した図面を言います。施主の要望を聞き配置や形状、構造、内装、設備的なものも含め表したものです。設計図には基本設計図と実施設計図があります。

 

 

【竣工図】

竣工図とは工事が完了し最終的に施主に引き渡す図面です。設計初期段階から打合せにより変更を重ねた場合、最終的に確定し工事を実施した結果として残し、建物が解体されるまで保管が必要になる重要な図面です。

 

 

【意匠図】

① 仕様書(仕上表)

建物の内外装の仕上げが場所、部位ごとにまとめられた表のことで仕上げ表とも言います。

 

 

② 付近見取り図

建物の建築された場所を中心としてその周辺を示した地図を言います。

 

 

③ 配置図

敷地の形状、道路の幅員と位置、敷地における建物の位置、方位などを描いたものです。

 

 

④ 敷地求積図、建築面積集積図、床面積求積図

建物及び敷地は申請や法律による規定のため建築面積、敷地の面積、床面積などを求める必要があります。読んだままの意味になりますがそれぞれの面積を求めるために作成する図面の事を言います。

 

 

⑤ 平面図

各階の床面からH1.5m程度の高さで水平に切断して上から見下ろした図面を言います。

 

 

⑥ 立面図

建物を東西南北4面をそれぞれ真横から見たものを表した図面です。外装の仕上げや屋根の仕上げ等が記載されています。

 

 

⑦ 断面図

建物のある任意の箇所を垂直に切断し切り口を真横から見たものを表した図面です。上下階のつながりや高さ関係がわかります。

 

 

⑧ 矩計図(かなばかりず、くけいず)

断面図をさらに細かく表現し仕上げ材や詳細寸法、建物性能がわかる図面です。断面詳細図と呼ばれることもあります。

 

 

⑨ 屋根伏図

建物を真上から見下ろし、屋根の形や仕上げ等を表した図面です。

 

 

⑩ 天井伏図

天井を上から見下ろしたものを平面的に表現したものを言います。天井が仕上状況が分かります。照明、エアコン、火災報知器及び天井がパネルの場合の配置等々がわかります。

 

 

⑪ 展開図

室内の中心から東西南北の四方を見た図を言います。各室の壁面の形状を表しています。窓の位置や形状、床の高低差、建具の種類、家具の位置等々が表されています。

 

 

⑫ 建具表

建築物の外部の開口部や内部の間仕切りに設ける建具の形状、寸法、材質、仕様等々をまとめた図面です。

 

 

⑬ 外構図

敷地内の門扉、フェンス、通路、駐車場、駐輪場、門灯、庭園灯、植栽、排水溝、雨水会所等建物本体以外の外部の構築物等を表した図面です。

 

 

【構造図】

⑭ 杭伏図

杭打ちが必要な場合に杭を配置した図面です。配置と杭の径や長さが記載されています。

 

⑮ 基礎伏図

建物の基礎部分を真上から見た図面です。基礎の形状がわかり、情報としては基礎の高さも記されています。

 

⑯ 各階伏図(床伏図)

各階の柱や梁の及び床(スラブ)等を上から見下ろした図面を言います。アンカーボルトの位置、人通口の位置、床下換気口の位置等が確認できます。

 

⑰ 軸組図

各通り芯毎の骨組みを横から見た図面を言います。構造の断面図です。鉄筋コンクリート造や鉄骨造でも軸組図は描かれるが木造軸積み工法における軸組図は特に重要度が高い。

 

⑱ 小屋伏図

最上階の屋根下小屋組と垂木や母屋、小屋梁等を示す小屋を上から見下ろした構造平面図です。小屋とは屋根を支える構造部分を意味します。

5種類の構造図について詳細は下記記事をご覧ください。

 

 

【設備図】

⑲ 給排水衛生設備図

字のごとく 給水及び排水の経路を表す図面。各階及び外部も示すことが多いです。トイレや洗面、キッチン、お風呂などの水回りの給水箇所及び排水箇所を示します。また上記の系統図等々記されています。

 

 

⑳ 空調設備図

各部屋のエアコン室内機及び室外機の配置、その配管経路を示した図面を言います。排気、給気等のダクト経路も示されていることが多い。

 

 

㉑ 電気設備図

電気にまつわるすべての図面が表現されている図面です。外部からの電源引き込み経路、電源ブレーカーの位置や系統。照明、スイッチ、コンセント等々 電話、通信などのアウトレットも同時に記されている場合が多いです。

 

 

㉒ ガス設備図

ガスの配管経路、配管径、接続方式が記されている図面です。外部からの引き込み経路等も記されています。 

 

 

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22種類の特徴・読み方