今までの日本の建築は、雨水が壁面に伝わらないように軒を深くしたデザインが主流でしたが昨今、軒のないデザインが増えつつあります。それは屋根材や外壁材の防水技術の進歩に加え、デザイン性の高い建物の要望が増えてきていることにあると考えられます。
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軒のないデザイン
軒のないデザインは大きく分けて2種類。フラット屋根(陸屋根)と、勾配屋根で屋根と外壁が連続するデザインとしたものです。今回は勾配屋根で屋根と外壁が連続するデザインについて取りあげたいと思います。

屋根と外壁が連続するデザインは、実際に屋根材がそのまま外壁として連続する場合と、屋根と外壁が連続しているように見せている場合があります。実際の屋根と外壁材が連続しているものはつなぎ目がない為、防水性能的には弱点のないデザインですが、屋根勾配なりの室内となり、一部デッドスペースになることがデメリットでもあります。

次に屋根と外壁が切り替わっているデザイン。

スッキリしていて見た目はいいですが、このつなぎ目が防水の弱点となり得ます。経年により、つなぎ目の材の劣化があると漏水に繋がりかねないデザインである為、このつなぎ目のディテールは慎重に検討する必要があります。
軒のないことによるデメリット
軒がないことによるデメリットは大きくは以下の3点です。
・外壁の防汚及び劣化抑制効果が低い
・日射遮蔽効果が低い
屋根の外壁のつなぎ目については、板金や防水シート、シーリングによるもので常に直射日光の紫外線や雨かかりとなれば、材の劣化進行が早く漏水につながる恐れがあります。軒があれば、直接的な紫外線や雨かかりにはならない為、材の劣化進行も遅く、また劣化したとしても、直接雨かかりとならない為、すぐの漏水となりません。
次に外壁の防汚及び劣化抑制効果についてです。軒がないデザインは、屋根に降った雨が建物の汚れを拾って、そのまま外壁に流れることになります。雨が降らない期間屋根に付着した砂誇りや鳥の糞などが、雨で拾い集められ、それを外壁に垂れ流すことになりますので、外壁の凹凸部や窓枠などにそれら汚れが付着し、雨だれの汚れに強いコントラストをつけます。また、雨が降るたびに外壁に雨水が流れるということは、そのたびに外壁の防水塗膜が徐々に劣化していくことにつながります。軒があり、直接雨がかりとならない外壁とは明らかに劣化の進行度合いが異なってきます。
軒のないメリット
軒のないメリットは、家形のアイコン的なデザインで個性的な印象を与えることが出来ることです。

屋根と外壁を連続させ、樋をなくすことで建物の外形は極端にシンプルになり、洗練されたデザインに見えます。家型のアイコン的なデザインは、迎え入れる感と親近感があり、住宅メーカーや設計事務所のアイコンにもこの軒のない家形デザインが用いられているのではないでしょうか。
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