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【建築士つぶやく】建築で使われる「金属」の意匠 | 鉄・アルミ・ステンレス

図面制作スタッフ

外壁、屋根、建具、キッチン等の設備類まで、今や建築を作るうえで、全ての部位の中に必ず使用される材は「金属」です。建築で使用される金属には、鉄・アルミ・ステンレス等さまざまですが、その金属の特性により、場所や用途上使い分けられています。また、表面仕上げについても、塗装や削りだし、研磨等、様々な意匠が金属の特性により使い分けられています。

今回は、そんな「金属」に焦点をあて、特に金属の特性を活かした意匠面について解説していきます。

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金属の種類による意匠

現在の建築で使われる金属は、流通性と経済性の観点から鉄・アルミ・ステンレスが最も多く使われています。その最も多く使われる鉄・アルミ・ステンレスについて、それぞれ意匠面や耐久性、経済性が異なり特徴があります。

建築に使われる金属の中でも、最も使用頻度が高いのは「鉄」です。表面の仕上げ材としてだけでなく、柱や梁等の構造材にも使用されています。これは、他の金属であるアルミやステンレスに比べ経済性が有利であることから流通性があり、加工も容易で、取り扱いできる工場も多いことから、最も使用される材となったものと考えられます。

鉄は、アルミやステンレスに比べ錆びやすい特性があるため、無垢のまま使われることは少なく、錆止め塗装や、めっき処理を施して使用されます。建築で使われる場合は、耐久性の観点より錆止めの為、表面処理し塗装された材となることから、鉄自体のもつ素材感はあまり感じることがありません。逆に、錆止めの処理による表面仕上げが鉄の特徴でもあります。

最近意匠面でも設計者に人気が高いのは、リン酸処理仕上げです。亜鉛メッキの上に、リン酸処理を施すことで、耐久性が高くなります。今まではメンテナンスが困難となる山奥の鉄塔等に採用されていたような仕様ですが、最近ではその独特の意匠面が評価され始め、建築の外装等にも使われています。

リン酸処理仕上げ

また、あえて錆びさせて錆びでコーティングするコールテン鋼も、鉄の特徴的な意匠とも言えます。鉄の錆びやすい特徴を活かし、錆びで錆びを防ぐ技術で、経年変化も楽しめる鉄の仕上げとなります。

コールテン鋼

 

アルミ

アルミ

アルミは鉄の次によく使われる材料で、建築の中では窓枠に多く使われています。窓枠に使われる材として考えられるのは、木、鉄、アルミ、ステンレスと4種類程度ありますが、現在の建築では圧倒的にアルミの使用頻度が高いのが特徴です。

アルミが普及する前は、窓に使用される部材は、木や鉄が一般的でしたので、50年以上前の建物を見ると、木や鉄が採用されているものがあります。ただし、やはり木や鉄は経年劣化し、防水性に劣ることから、経年劣化しにくいアルミに変わってきています。

また、アルミは工場で精度よく加工することが出来、水密性や気密性、遮音性や防火性等、様々な必要とされる性能に対応することも可能です。現在の建築では、窓枠≒アルミですが、大型の自動扉や、見た目をスリムにしたい場合等の強度的にアルミでは対応が難しい場合は、その部分はステンレスを採用する等、使い分けて使用する場合もあります。

アルミの特徴は、錆びにくい所で、比較的アルミの無垢に近い状態で使われることが多い為、素材感があり、シャープで透明感がある仕上げとなります。

 

ステンレス

ステンレスは、鉄やアルミに比べコストが割高な為、使用される頻度はやや落ちます。特徴としては、強度はアルミより強く、鉄と同程度の強度であり、鉄よりも錆びにくい素材となることから、ステンレス素材を活かした表面仕上げが特徴です。

ステンレスは、錆止めの為の処理はしないのが一般的で、素材自体での意匠の種類が豊富にあります。表面研磨の方法により、意匠が変わってきますが、最も多く使われている表面研磨方法はヘアーライン仕上げです。これは、文字の如く、髪の毛のような細い線が一定方向に引かれた意匠となります。指紋や汚れも目立ちにくい所から、使用頻度が高くなったものだと考えられます。ヘアーラインの他にも、バイブレーション仕上げや鏡面仕上げ等、ステンレスには表面の研磨方法で様々な意匠があります。

ステンレスバイブレーション仕上げ

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まとめ

建築で使われる金属、鉄・アルミ・ステンレスは、今や建築を作るうえで欠かせない材となりますが、それぞれ錆びや強度的な特徴により表面仕上げが変わってきます。鉄・アルミ・ステンレス等の金属は、それらの特性を踏まえ、空間に適した意匠となるよう経済性も加味されデザインされています。

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ニックネーム
one archi

現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。

自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。

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