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【建築士つぶやく】建具枠のデザイン事例集

室と室を区切る際に用いられる扉。この扉周りのデザインで空間の質が大きく変わってきます。玄関からリビング、リビングから廊下へ、廊下から寝室へと、室から室へ行く際、壁面に扉や引戸が取り付きます。

何気なく見ている扉や引戸は、人が移動する際に近くで見て、実際に触れる建築部材であり、壁面の大きな割合を扉や引戸が占めることもあります。それら扉や引戸は、壁面のインテリアデザインに大きな影響を与え、その空間全体のデザイン・雰囲気にも大きな影響を与えます。

上質なインテリア空間では、扉や引戸は出来る限りシンプルに設計され、その空間に扉や引戸が美しく馴染んでいます。特に、扉や引戸周囲の建具枠の魅せ方に工夫を凝らすことで、壁面と一体となり美しい壁面、インテリア空間が実現します。

今回は、その建具枠にクローズアップし、事例を基に解説していきます。

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枠を消し去る

扉の上、左右の枠をなくすことで、壁面と扉面の境界が1本の線だけで区切られ白い壁面に綺麗な木目の扉が際立ちます。

建具枠が消え去っているように見えますが、扉を開閉させる金物や鍵を取り付けるための金具は必要となりますので、枠が隠れて見えない工夫が施されています。この工夫が設計者を悩ませるのですが、金具の取付方法や扉の材、壁の材を慎重に検討しながら枠なしでの計画を実現させます。

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壁と同仕上げ

壁面と扉を同じ仕上げとし、枠を極限まで小さくすることで扉自体の存在が消え去ります。壁面の仕上げに拘り、綺麗な『面』として魅せたいけど、機能上そこに扉が必要となった場合に、この手法は有効です。

この場合は、扉と壁面を同じ面に合わることがコツで、これが段差になると折角仕上げを合わせても綺麗な『面』として認識しがたくなります。よって、引戸の場合は、この手法が難しく、扉にする必要あります。

扉と壁面を段差なしの同面で納めるよう寸法調整し一枚の綺麗な壁面を実現します。

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床から天井まで扉

床から天井までの扉や引戸とすることで、扉上部に中途半端な壁面が残らず、壁面がきれいに分割されます。また、天井面が室間を跨ぎ連続することになりますので、開けた時に広がり感も得られます。

ただし、天井高さが2400mmを超えてくると、扉の仕上げ材によっては、目地等による分割が必要となり扉自体のデザインが難しくなります。2400mmを超える場合は一枚で仕上がる材の選定を慎重に決める必要があります。

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入隅に合わせる

入隅に扉枠をあわせる事で、先程の天井まで扉の例と同じように、次の室の壁面との連続性と、綺麗な壁面が残ります。これが天井までの扉となれば更に見えてくる枠の線が少なくなり空間が引き締まります。

また、この入隅に建具を寄せる場合、引戸での計画で錠前が不要であれば、入隅部分の壁面には枠だけでなく、金具も取り付かない為、綺麗な壁面だけで入隅部分が構成され、次の室との壁面の連続性を強調できます。

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レバーハンドルの色を合わせる

住宅の扉周りが綺麗に見えない理由は、扉周りの丁番やレバーハンドル、鍵等の金物関係がごちゃごちゃ感を醸し出していることです。それらの金物を付けるために、通常は扉周りに廻り縁を付けます。それが更にごちゃごちゃ感を増します。

出来る限り、それらの金物は隠れるタイプのものを採用し、枠が出てこないよう計画しますが、レバーハンドル等の持ち手だけはどうしても必要となります。この持ち手部分をいかに綺麗にするかを考えますが、一つは上の例のように色を扉と同色にすることで存在感を抑えることが出来ます

また、壁面の色のトーンを扉を変えることで更に同色で計画されたレバーハンドルの存在が薄まり、綺麗な扉周りデザインが出来上がります。

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完全に隠す

壁と扉の仕上げをルーバー状に計画することで、建具枠の隙間が目立たなくなり扉の形が認識しにくくなります。また、ルーバー自体を持ち手としレバーハンドル等の金物も排除しています。そうすることで、完全に扉の存在が消え、閉めた状態であれば綺麗な壁面だけを感じられます

仕上げ面を合わせ、仕上げ材を合わせても、どうしても開閉部分の隙間が扉の存在を示すことになりますが、ルーバー仕上げの場合は、ルーバーの隙間に隠れてしまい、完全に扉を隠すことができます。

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まとめ

好みのインテリアにも寄りますが、扉や引戸のデザイン、特に枠のデザインを拘る事で一気にインテリアに品が出てきます。

建具周りを上品に見せるポイントは、建具枠で殆ど決まってきます。上記で挙げた枠を消したり、天井まで上げたり、入隅合わせたり、とにかく枠の線をシンプルにすることで壁面との自然な連続性ができ、美しくインテリアに馴染んでいくものと考えます。

 

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