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【建築士つぶやく】日本的な美しい「庇(ひさし)」デザイン実例

図面制作スタッフ

これも立派な庇です。

新幹線入口の庇

これは新幹線入口部分の写真ですが、「庇」の存在はわかりますでしょうか。

扉上部に取り付いている、厚さ2mm程のわずかな鉄板を折り曲げた出っ張り15mm程の庇が取り付けられています。この庇のおかげで、屋根を伝わってくる汚れた雨水が、乗客にかからず出入りが出来るように配慮されているものだと推測します。新幹線の意匠や機能面にも殆ど影響を与えず、人の出入への雨垂れを防止する為の庇が最低限の寸法で取り付いています。日本的な美しいデザイン性を強く感じます。

日本の伝統的な建築物における庇は外壁の木部や土壁を守る役割を担ってきました。また、開口部への日射遮蔽の役割や、雨の吹き降りによる室内への雨水侵入防止の役割で、庇は重要な役割を担って来たと思われます。
 

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伝統的な建築の庇の素材は、木を中心に組み上げられていますので、強度的な面からも何重にも積み上げられ重厚な佇まいになります。

伝統的な建築の庇

昨今では、外壁に木材や土壁を使うことも少なくなり、水に強い材質が普及してきております。開口部についてもアルミサッシが防水性能や耐風性能、気密性能等様々な機能を有し、庇の外壁や開口部を守る意義が薄れ、コスト重視やデザイン重視の観点で庇のない建築物が増えて来ております

庇のない建築

確かに、庇のないデザインもスッキリしてかっこいいのですが、日本の気候では庇がある建築が向いているのではないかと考えています。庇は外壁を守る役割だけでなく、雨垂れを制御する機能や日射を制御する機能、更には建物内外の中間領域を表す役割もあります。また、伝統建築物にも使われていることから日本的な意匠を表現する為にも用いられることもあります。庇の歴史を調べますと、道路との関係性により庇の変遷があると言われている一説もあります。

近世の日本の建築は外壁までは敷地内に納める必要がありましたが、庇は道路にはみ出しても構わなかったようで、庇の下はパブリックとプライベートの中間領域であったと言われております。明治以降になり、庇も敷地内へ収める必要が出てきました。それらの歴史がある中で、現在も庇下空間についてはそれらの中間領域のイメージは残っていると感じます。

例えば、建築の内外の中間的な縁側や土間玄関が日本では親しまれてきています。

縁側や土間玄関

庇は、外壁劣化低減、日射遮蔽、雨垂れ防止、内外の中間領域の役割を持った建築の非常に重要な部位であります。

日本の建築は更に機能面から表現される意匠や美しさにもこだわりを持って庇も作られてきていると感じます。近代建築を見ても庇が建物全体のデザインを支配しているものも沢山あります。伝統的な建築物に対して、新しい建築を増築する場面でも新しい技術、新しい素材を使い、日本的なデザインに纏め上げている建築もあります。

下の写真は京都国立博物館の新館ですが、横に旧館があり歴史ある建物とうまく調和しています。大きく張り出した庇のデザインが特徴ですが、新しい技術、素材を使い歴史を継承するデザインとなっています。素晴らしい!

京都国立博物館の新館

昨今の日本では材質や形は変わっても、機能面からデザインされた庇や軒下空間は美しいものが多く外国ではこのような庇建築は少なく感じます。それは、日本の気候条件に適合し、四季を美しいと感じることができる日本人の感性で創られたものが多いからだと考えています。

新幹線の超極短庇も、日本的な感性が詰まった美しいデザインだと感じます。

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ニックネーム
one archi

現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。

自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。

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