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【建築士つぶやく】キッチンデザイン実例集

家づくりをする場合、奥様主導で設計打ち合わせを進める事が多く、キッチンは特にこだわって設計に組み込まれていくことになるかと思われます。

統一感のあるキッチンデザイン

キッチンについて、種類やレイアウト、動線計画等については各社キッチンメーカーや、ハウスメーカーのホームページ等にも沢山説明があります。また、各社それぞれ沢山のシステムキッチンの商品を有していますので、使い勝手や機能性、パネルのデザイン等、それらを絞り込み選別するだけでも大変です。

結果、キッチンだけに目がいってしまい、建物全体としてまとまりがなく、キッチンだけが浮いているデザインになってしまっていることがあります。

今回は、建物全体に馴染んだワンランク上の上質なキッチン計画について、事例を元にポイントを絞って紹介していきたいと思います。

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空間にキッチンを馴染ませる

高さ(水平ライン)の調整

キッチンを考える上では、法的制限、機能性、使い勝手、収納量等の諸条件をまず整理した上で、そのご家庭にどのようなキッチンが相応しいかを検討していきます。

プランに影響してくるのは、使い勝手(動線)と収納量ですので、そこは入念に詰めておきます。そこから、導き出されるプランからキッチンのデザインはスタートします。

最近は、リビングやダイニングと一体的にキッチンが配置されることが多いので、キッチンの中が見えにくくする意味でアイランド型等のカウンター式が多いかと思われます。

また、カウンター式でも、壁付き型であっても、キッチンの作業台の高さのラインがその空間に影響を与えてきます。

水平高さを揃えたキッチンデザイン

一般的には、床からキッチン上端まで80センチ程度が多いですが、近くに設置されるダイニングテーブルの高さは70センチ程度が多く、段差ができます。また、キッチンには、吊り戸棚や換気フード等の高さの異なる水平ラインがいくつも存在し、その空間を雑然とさせてしまいます

キッチンの水平高さ

そうならない様、高さの異なるラインは出来る限り近づける工夫を行い、雑然としている空間を落ち着かせていきます。

例えば、キッチンの床レベルを下げて、ダイニングテーブルの高さに合わせることや、ダイニングテーブルの高さをキッチンの腰壁部分に連続させ、キッチンと統一感を持たせるような工夫をすることで、キッチンが空間に馴染んでいきます。
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仕上げの連続性

どうしてもキッチンだけは、既製品キッチンのパネルが使われる事が多い為、ダイニング・リビングからの仕上げと切り替わる事が多くなります。

キッチンだけを切り替えるデザインもありですが、難易度が高くなります。出来れば、ダイニングやリビングでの仕上げ計画(壁仕上げ・天井仕上げ・床仕上げ)と合わせて、キッチンも合わせる事をお勧めします。

統一感のある仕上げ

この例では、ダイニングから連続する壁面仕上げは淡いグレー系で、キッチンパネルもそれに合わせたグレー系でまとめています。また、キッチン自体も少しトーンを変えたグレー系で合わせ、高さの異なるダイニングテーブルのラインに合わせ、キッチン前面に小カウンターをダイニングテーブルから連続して設けることで、水平ラインが統一され、空間全体に馴染んだキッチンとなっています。

また、このキッチンではIH調理器は壁付きを採用しており、換気フードがカウンター上に出てこないこともあり、天井面もリビングダイニングから一枚続きで連続しています。更に、キッチン吊り戸棚を天井まで上げず、少し控えることで、その連続性を更に強調し、空間にも広がり感も与えています。
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収納の見せ方

キッチンを雑然とさせてしまう要素として大きいのは「収納」です。

収納が多く必要となるキッチンですが、うまく整理・ディスプレイできる方は、シンプルなオープン棚が最も空間が広く見え、他のインテリアの邪魔にもならず美しいです。

オープンディスプレイなキッチン

オープン棚は、収納力も限られ整理上な方限定となってしまう為、吊り戸棚等の扉付きの収納棚の選択肢も考える必要が出てきます。

おしゃれな全面壁面収納の例

その場合、先ほどの高さ(水平方向)のデザインを意識し、デザインするのですが収納量が多くなる場合は、いっそのこと全面壁面収納として隠してしまうとかなりスッキリし、収納量も確保できます。

使う時はオープンと出来る様、引戸が好ましいですが、引き戸であれば扉一枚毎に段差が生じますので小分けした開戸で、壁面に段差を生じさせずに計画すると更にキッチンが空間に馴染んでいきます。
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まとめ

キッチンは、様々なメーカーから数え切れない程の商品が出ています。その中でどれを選べばいいか非常に迷われることだと思います。また、システムキッチンは、非常に高価なものが多いです。それだけ見れば非常にかっこいいですが、建築に馴染まなければ意味がありません。

それだけの金額があれば、もっとシンプルに建築に馴染むオリジナルの製作キッチンをつくることも可能です。

キッチン周辺のアイテムであるダイニングテーブルや収納等と合わせてデザインし、更にリビングダイニングの空間と連続性を持たせ、建築全体に馴染むキッチンになればワンランク上の上質な空間が得られることになると考えます。

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