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【建築士つぶやく】窓の種類別によるデザインのポイント

図面制作スタッフ

窓の種類は引き違い、はめ殺し、滑り出り、上げ下げ、折り畳み、外倒し、内倒し等あります。これだけ多種多様な窓がある中で、どのように使い分け、デザインにどうに影響を及ぼしているかについて解説していきたいと思います。

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窓の役割、必要とされる性能

窓は、室内へ光や風を誘い入れる住宅では大切な役割を担っています。その他にも、法令的に基づく必要性能を確保しなければなりません。

建築基準法で定められる窓に必要とされる採光面積や換気面積

建築基準法では、居住性に配慮して、居室の床面積に対して必要な窓の面積の規定が定められており、その規定の面積を満たさなければなりません。具体的には、建物用途によって、それらの必要とされる開口面積が異なっており、学校や共同住宅等の特に高い居住性が求められる施設については、厳しい面積の規定となっています。

火災時を想定した、建築基準法と消防法で定められる窓の形状

建物の火災時に人命を守るために、建築基準法では煙を逃がすために、どれだけの開閉可能な窓が必要であるかの規定が定められています。具体的には、当該室の面積に対して、1/50以上の煙を排出させるための窓面積が必要と定められています。また、火災時に消防隊員が外部から内部へ窓を突き破って進入できるよう、窓の形状や必要面積の規定が消防法で定まっています。

暴風や台風に耐えうる窓の耐風圧性能

窓は、暴風や台風時にも、室内へ風や雨が入らないよう耐風圧の規定が定められています。耐風圧の規定については、それぞれ建物が建っている地域や、その立地条件、建物の高さによって計算によって必要とされる耐風圧性能が導かれます。

昨今主流となっているアルミサッシでの窓では、上記の建築基準法や耐風圧での必要性能は満足されるよう設計されているますが、昔からある木製の窓や鉄の窓は、それらの性能が不十分である可能性があります。

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窓の開閉方法の種別

窓は建築基準法で必要とされる換気や排煙の性能を確保するために、開閉可能な形状で計画されることになりますが開閉方法は多種多様です。

引き違い窓

住宅では最も多く採用されている形状は引き違い窓だと思います。左右にスライドして開閉し、窓面積の約半分が開放され、換気、排煙上の面積も確保されやすい形状となります。掃除も比較的しやい形状ですが、2階以上でバルコニーがない場合は、外側のガラス面2枚とも清掃するのは困難です。

引き違い窓

 

はめ殺し窓

開閉しない窓で、主に採光や眺望のために設ける窓となります。こちらも2階以上で、バルコニーがない場合は、外側のガラス面の清掃は出来ません。

はめ殺し窓

 

滑り出し窓

滑り出し窓は、上下の水平枠を滑りながらに左右に開くタイプと、左右の垂直枠を滑りながら上下に開くタイプがあります。左右に開くタイプは、壁を伝う風をつかまえ通風量を調整することが出来ます。また、外部へ回転しながら滑り出しますので、窓面の清掃は外部、内部共可能となります。

滑り出し窓

 

上げ下げ窓

引き違い窓の上下型のイメージですが、一般的には、窓が上下に配置された形状で、上の窓が固定され、下の窓が上下にスライドし開閉します。こちらもバルコニーのない2階以上では外側のガラス面の清掃は困難です。

上げ下げ窓

 

折り畳み窓

窓が折り畳まれて開閉するため、開口幅いっぱいに開くことが可能となります。窓面積に対して、開放できる面積は最も大きく確保できる窓です。主にテラス等で採用されることが想定されていますが、バルコニーのない2階以上で使用する場合は、外側のガラス面を清掃することは困難です。

折り畳み窓

 

外倒し、内倒し窓

外倒し窓は、ガラス戸が外に倒れて開く窓で、火災時の煙を外部の排出するのに有効です。内倒し窓は、ガラスとが内側へ倒れて開く窓です。窓面積が広く確保できず、更に外部側へ開くことのできない条件の時に採用されます。どちらも、バルコニーのない2階以上では外側のガラス面の清掃は困難です。

外倒し、内倒し窓

 

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窓の種別によるデザイン手法のポイント

窓は、必要性能と使い勝手や敷地条件等により開閉方法が異なってきますが、建物の外観は、窓ガラスの魅せ方により、建物の外観の印象は大きく影響をうけることになります。

ツルっとガラス面を美しく魅せたい場合の窓の開閉方法のポイント

ガラス面をツルっと出来る限りシンプルに魅せたい場合は、開閉機能がなく、最もサッシ枠がシンプルな、はめ殺し窓を連続することが最も美しく魅せることが出来ます。ただし、使い勝手や法的な要件より開閉が必要な場合は、ガラス面がはめ殺しと揃う開閉方法を採用すると比較的美しく揃って魅せることが出来ます。

引き違い窓や上げ下げ窓の場合、2枚のガラス面に開閉のための段差が必要となり、ガラス面を揃えることが出来ませんので、滑り出し窓や外倒し窓をはめ殺し窓と組み合わせると、ツルっとガラス面が揃った美しい開口部が成立します。

 

出来る限り人工的な枠を感じさせないポイント

窓周りは、インテリア側からの外部の眺望をいかに美しく魅せるかも重要なデザイン要素となります。出来る限り、外部の眺望をダイレクトに感じる為には、窓の枠を感じさせない工夫がポイントなります。一般的には、眺望の窓と開閉の窓を兼ねることが多く見受けられますが、どうしても窓枠が気になります。

大きな1枚ガラスだけで構成されれば、最も美しく出来ます。

換気や排煙を確保するために、1枚ガラスだけで構成出来ない場合は、最も魅せたい部分に大きくはめ殺し窓を採用し、換気や排煙で必要となる最低限面積を目立たない位置で確保することで美しい窓周りを実現することが可能です。

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ニックネーム
one archi

現在の主な作業
一級建築士試験に一発合格し、組織設計事務所にて主に学校、公民館、道の駅、発電所等の幅広い用途の公共建築物の設計を行なっている。

自己紹介
芸術学部建築学科を卒業後、ハウスメーカーメーカーにて住宅の設計販売に携わる。一級建築士事務所開設を夢に、ハウスメーカーを退職し資格学校へ通うが、そこで現職場の先輩にスカウトされ組織設計事務所に所属する事になる。一級建築士の他に、インテリアプランナー、建築積算士、casbee評価員の有資格者である。2020年、実務経験と建築知識を活かして建築系のWEBライターとして始動。

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