「天井伏図」とは建物の各室の天井面を下から見上げた図面です。業界では「テンブセ」と言われています。「伏図」なのに見上げているというのはこの図面だけなんです。不思議ですよね。
何気に天井を見ている人にはわかりませんが、照明や空調の吹出口、火災報知設備の位置、天井点検口の位置等々 意図的にきれいに並ぶようバランスよく配置されています。それだけでも天井がきれいに見え、その室を利用するものにすっきりとした印象を与えます。そのためには図面により照明や空調等の設備の適切な配置と天井パネルの割り付けを表現するために必要な天井伏図とはどのようなものなのでしょうか?
※このサイトは広告が含まれております。リンク先の他社サイトにてお買い求めの商品、サービス等について一切の責任を負いません。
天井伏図で表現されるもの
天井仕上げ材がシステム天井、化粧石膏ボードやケイカル版に塗装仕上げといった天井材そのものが仕上げとして見えてくる場合にこの割り付け図が必要です。
設計者や施工者はどこから基準に割り付けをしていくかを周囲の仕上げ材等との関係性も含め考えなければなりません。
照明器具は室全体の照度に関係するためバランスよく、天井パネルの割り付けに合わせた配置にします。
照明と同様パネルの目地中央等に配置するなどバランスよく規則的に配置。
バランスよく均等に配置。また空調効率を考え、排気口の近くは避ける必要があります。
空調のメンテ用か天井裏の自火報のメンテ用か空以外のメンテ用か事前に決め、バランスよく均等に配置する。
天井伏図の役割
「天井伏図」の役割とは天井の仕上げを適切に見栄えよく仕上げるために描かれます。
様々な設備機器を天井にバランスよく配置する必要があります。何がどこにどれくらい配置されるのかこの図面を見ると一目でわかります。また抜けの防止や不要なものを除外するなど、確認にも役立っています。
よってこれらを満足するために天井伏図は重要な役割を果たしているのです。
図面22種類の特徴・読み方
※タップで各カテゴリページが開きます。
人気記事建築図面22種類|その内容と見方をわかりやすく解説
人気記事間取図12種類の定義・特徴を解説!【1R~4LDKタイプまで】