「断面図」とは、建物を垂直(タテ)に切断して真横から見た図面、つまり、内部の様子を表したものを言います。上下階のつながりや高さがわかります。平面図は高さ1.5m程度の位置を水平に切断した図面ですが、断面図はタテに切断しています。切断位置は設計者により任意に決められます。その建物にとって一番主要な部分や一番ポイントになる部分を切断して書いています。通常は、南北、東西の2か所が記されます。断面図には下記の情報が記載されています。
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断面図の主な記載事項
断面図の主な記載事項は以下の通りです。
- 建物の断面の形状
- 基礎の形状(図面によって省略されている場合もある)
- 建物の高さ
1)地盤面から1F床までの高さ
2)1F床~2F床までの高さ(階高)各階の高さ
3)各室の天井高さ
4)軒の高さ
5)建物の最高高さ - 道路境界線、隣地境界線
- 道路斜線、隣地斜線、北側斜線(住宅系の用途地域の場合)
- 屋根の勾配
断面図が必要な理由
断面図は何故必要なのでしょうか?断面図は建築確認申請で必要な図面の一つなので、確認申請上建物の詳細を知る上で必要なのです。ただ、「矩計図」という断面図をもっと詳細にしたもの(断面詳細図ともいう)で代替えする場合もあります。
あと、断面図は平面図では理解しにくい、「風の流れ」「採光」「居住空間」等々がわかりやすくなり、より理解が深まります。これがあることにより発注者の理解度も高まり計画がより進みやすくなります。「断面図」よりも詳細に書かれている「矩計図」のほうがより一層理解が深まるのですが・・・。尚、「矩計図」については下記記事をご参照ください。
断面図の意味は下記引用のように具体的にイメージしやすくなり理解が深まるということです。
最近は3D化したイメージが身近になりつつあるのでそちらを採用する方がよりイメージしやすいですが、少しハードルが上がるため、基本的にはこのような断面図を書いて打合せすることが一般的です。
『建築知識』より抜粋
図面22種類の特徴・読み方
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