3LDKっていったいどんな間取りなの?そんな疑問にお応えすべく、本記事では3LDKの解説から、3LDKと4LDKの違い、3LDKから考えるPP分離の考え方の解説等をお伝えします。
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3LDKの定義
3LDKとは、10帖(畳)以上のリビングダイニングキッチン+3つの部屋(寝室)で構成される部屋を表します。キッチンとダイニングに加えて、リビングが一室に纏まっている為、ファミリー向けとして多くのマンション等の住宅に採用されている間取りです。個室が3部屋ある為、こどもが複数人いても対応可能です。リビングとは、家族団欒室のことを示しますので、その名前からもファミリータイプの間取りであることがわかります。また、場合によっては2世帯住宅としても利用可能です。
3LDKの間取図サンプル
3LDKの間取りを3パターンに分けて解説します。ポイントはバルコニーに対して、LDKがどのように配置されているのかです。さっそく、間取図を確認しましょう。
部屋隣接型
一般的ですが、少し年代が古いタイプの間取りです。LDKに部屋が隣接しているので、隣接している部屋は多少プライベート性が劣りますが、客間のように使用することも可能ですし、こどもがいる世帯では、この部屋を両親の寝室とし、残りの部屋を個室のこども部屋にすることが多いです。LDKに隣接している部屋もバルコニーに面していますので、朝になれば外の光が部屋に入ります。その為、この部屋の寝室としての使い勝手も良好です。
部屋内包型
比較的年代の新しいマンションでは、このタイプの間取りが多いです。LDKが部屋の奥を全て使用している為、ダイニングとリビングの使い分けがし易いことが特徴です。また、隣接している部屋はリビングと一体的に利用できる為、リビングを広く感じさせることが出来ます。一方で、リビングに隣接している部屋は、扉を閉めると外部へ繋がる窓が無いため、外の光が入りません。部屋隣接型と比較して、個室として利用するには生活面やプライバシー性が劣ります。
LDK中心型
少し珍しいですが、複数の部屋がLDKに面しているタイプもあります。こちらも比較的に新しいタイプの間取りです。住み手により考え方が変わりますが、このタイプの間取りには大きな特徴があります。それは、LDKを通過しなければ、個室に入れないということです。専門的には、リビングアクセス型プランと呼びます。メリットとしては、家族が日常を生活するLDKを必ず通る為、例えばこどもが帰宅してそのまま自分の部屋にこもるということが出来ません。昨今の引きこもりや家族間のコミュニケーション不足等の解消に期待されている間取りです。
一方で、LDKという賑やかな部屋に全ての個室が面してしまうので、個室で静かにしたい場合でも、LDKの音が聞こえてしまうという状態になります。この間取りのタイプは人それぞれの考え方がありますので、家族であれば、この特徴をよく理解した上で選ぶことをおすすめします。
3LDKと間違えやすい間取り図の種類を解説
3LDKは部屋数やリビングの広さで、4LDKと混同されやすい間取りです。それぞれの違いを詳しく解説します。
3LDKと4LDKの違いは?
間取りを実際に確認してみましょう。
4LDKは3LDKにさらに1部屋を追加した間取りです。3LDKは、使い勝手としてはこども2人程度を想定していますが、こどもが3人以上いる場合は、3LDKでは少し足りない可能性があります。そのような場合は、4LDKという選択肢があります。但し、マンションで4LDKは比較的お金も高めの設定となります。戸建て住宅ではよくある間取りですので、4LDKを採用したい場合は、戸建て住宅も視野に入れると良いでしょう。2世帯住宅として使用したい場合も、4LDKはとても有効です。
3LDKから考えられるPP分離という間取りの手法
PP分離は、居住空間とプライベート空間を分けることで、生活の質を向上させる間取り手法です。これについて詳しく解説します。
PP分離とは?
3LDK以上の間取りを考えた場合に、家賃は大きく変わりますが、PP分離を考慮した3LDKがあります。このPP分離とは、パブリック・プライベート分離の略で、部屋の中でパブリックな部分(LDK)とプライベート(寝室等の個室)を分けられるように計画することを表します。PP分離の解釈は間取りによっても色々とありますが、その最上級の間取りを紹介します。
この間取りは、WCが2箇所あること、そしてHall(2)という廊下に、壁に内蔵された閉めることのできる扉が設置されているということです。この扉を閉めても、LDK側にもトイレは存在しているので、パブリックでの生活は可能です。閉められた寝室側でも、トイレとお風呂がある為、生活が可能です。
PP分離はなぜ必要?
先ほどのPP分離を考慮した間取りで、もう少し詳しく解説します。PP分離の最上級は、家事代行サービス等のお手伝いさんが部屋に居ても、住み手のプライバシーを確保する考え方となります。
Hall(2)という廊下の扉が閉められることで、「右側の寝室2部屋」と「左側のLDKと1つの寝室」というグループに分けられます。それぞれにトイレが設置されているので、一定時間を過ごす上での生活に必要な機能は、どちらのグループも満たされています。
お手伝いさんがいるので、洗濯物も住み手ではなく、お手伝いさん側の役割となるので、一般的にお風呂場近辺にある洗濯機置き場も、キッチン横のUtility(洗濯機置き場)に設置されているのです。このような間取りは、数億円規模の価格設定ですので、一般的ではありませんが、同じ3LDKとなっています。
3LDK 間取りのまとめ
3LDKは、ファミリータイプの間取りとして広く普及している間取りです。この間取りを採用している部屋は多くありますので、部屋として探しやすいタイプです。LDKの位置によって、住み手のプライバシー性も大きく変わりますし、LDKに隣接している部屋がバルコニーに面しているかどうかで、その部屋を個室として使い易いかどうかが変わります。家族で住む前提の部屋ですので、みんなの生活イメージをしっかりと共有しながら、より良い間取りを探してみてください。
3LDKの間取りプラン集
当サイトでは、今までに50万をこえる間取図を作成してきました。こちらでは、3LDKの間取図を紹介します。PDFでダウンロードも可能です。プラン集としてご利用ください。
間取図種類ごとの定義・特徴
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