厄除け・厄払いにおすすめの人気のご利益神社20選【西日本編】

関西・中国・九州地方には、厄除けの本場とも言える神社が多いことをご存じでしょうか？ 歴史と文化の中心地であった西日本エリアには、皇族や武将からの信仰を集めた由緒ある社寺が数多く点在しています。地元の人が毎年通う本格的な厄除け祈願はもちろん、豊かな自然や観光名所を巡る「旅を兼ねた開運参拝」ができるのが西日本エリアの大きな魅力です。

この記事では、京都から福岡まで、一生に一度は訪れたい西日本で特にご利益が強いと評判の厄除け・厄払い神社20選を厳選してご紹介します。あなたの厄をしっかり落とし、新たな運気を呼び込む参拝の旅に出かけましょう！ 西日本で厄除けに強い神社をお探しの方は必見です。

 

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西日本で厄除け文化が盛んな理由

西日本、特に近畿地方から九州にかけては、古くから厄除けや祈祷の文化が根付いています。これは、政治・文化の中心地であったため、都の安寧と国民の安全を願う朝廷の祭りや、大陸から伝わった信仰が深く関わっているからです。その中でも特に、陰陽道の影響や疫病への恐れが、現代に続く厄除け文化を形作りました。単なる迷信ではなく、生活の知恵や精神的な安定を求める人々の強い思いが、西日本の神社を厄除けの本場たらしめているのです。

 

京都・奈良の神社文化と陰陽道の影響

平安京が置かれた京都・奈良は、日本の宗教文化と陰陽道の中心地でした。厄除けや魔除けの方角を重視する「方位信仰」は、この陰陽道の影響を色濃く受けています。例えば、京都の八坂神社の祇園祭は、もともと都で流行した疫病を鎮めるための御霊会（ごりょうえ）が起源です。これは、疫病を悪霊や厄と捉え、それを神の力で退散させようという考え方です。歴史的背景を持つこれらの神社は、厄を祓い、新しい力を授かる場所として、現在も人々の信仰を集め続けています。

 

九州地方における祈祷文化

九州地方では、大陸との交流が盛んであった歴史的背景から、古来の神道に仏教や修験道の要素が融合した独自の祈祷文化が発展しました。例えば、学問の神様として有名な太宰府天満宮は、菅原道真公の怨霊を鎮めるために建てられたという経緯から、災厄を鎮め、福を招く厄除けのご利益も非常に強いとされています。また、山岳信仰の霊場や神宮も多く、厳しい修行を通じて悟りや力を得るという考え方が、厄や災いを祓う力強い祈祷へと変化し、現在も人々の精神的な拠り所となっています。

西日本と対をなす！東日本の厄除け神社はこちら【東日本編】をご覧ください。

 

西日本の厄除け・厄払い神社20選

歴史と由緒ある西日本の神社の中から、特に厄除け・厄払いにご利益があると評判の20社を厳選してご紹介します。エリアごとに特徴をチェックして、あなたの厄除けの旅の目的地を見つけてください。

 

 

関西エリア（大阪・奈良・和歌山・京都・兵庫）

1. 八坂神社（京都）

祇園祭で知られる厄除けの総本山
平安京遷都以前から鎮座し、京都の都を守ってきた古社。起源は疫病鎮静のための御霊会（ごりょうえ）にあり、強力な疫病退散・厄除けの神様として信仰されています。日本三大祭の一つ、祇園祭は災厄を祓う壮大な祭礼として有名です。本殿は独特な建築様式を持つ「祇園造」で知られ、夜の舞殿に灯る提灯の光景も幻想的です。

 

2. 石清水八幡宮（京都）

裏鬼門を守る王城鎮護の八幡様
宇佐神宮、筥崎宮とともに日本三大八幡宮の一つに数えられ、皇室からも篤い信仰を集めました。京都の「裏鬼門」を守る役割を担い、厄除け・方位除けの御利益は絶大です。ケーブルカーで登る山上の社殿は国宝に指定されています。厄除けの「放生会（ほうじょうえ）」は特に有名で、人々の平安を祈る古儀が今も受け継がれています。

 

3. 大阪天満宮（大阪）

大阪の天神さんとして親しまれる古社
学問の神様、菅原道真公を祀る神社。毎年7月に行われる「天神祭」は日本三大祭の一つとして知られ、厄除けと繁栄を祈る華やかな祭りです。「天満の天神さん」として地元に親しまれ、厄年に限らず多くの参拝者が訪れます。厄除けのご祈祷は随時受け付けており、梅の紋をあしらったお守りや縁起物も人気を集めています。

 

4. 住吉大社（大阪）

海上交通と厄除けを司る全国総本社
全国に約2300社ある住吉神社の総本社であり、古来より「禊祓（みそぎはらえ）」の神様として信仰されてきました。朱色の反橋（そりはし、太鼓橋）を渡ることで、罪穢れを払い清めることができると伝わります。初詣では関西屈指の参拝者数を誇ります。本殿は4棟並び立つ住吉造で、力強く清々しい空間で厄を祓い、新しい力をいただけます。

 

5. 中山寺（兵庫）

日本最初の観音霊場として篤い信仰
日本で最初の観音霊場とされ、「厄除けの観音様」として知られています。特に女性の厄除けに強く、安産祈願の寺としても有名です。五重塔は朱色が鮮やかで、境内の仏像群は重要文化財に指定されています。大晦日から節分にかけては「星祭・節分会」が行われ、厄除け開運を願う参拝者で賑わいます。

 

6. 生田神社（兵庫）

神戸の中心地に鎮座する恋愛と厄払いの神
神戸の地名の由来ともなった由緒ある神社。主祭神は稚日女尊（わかひるめのみこと）で、織物を織る女神様であり、縁結び・恋愛成就の神様として有名です。生田の森はパワースポットとして人気で、水の力が厄を祓うとされています。境内には清らかな水が湧く生田の森があり、心身を浄化し、新たな運気を呼び込む力が感じられます。

 

7. 長田神社（兵庫）

厄除けの神・事代主神を祀る古社
厄除けの神・事代主神（ことしろぬしのかみ）を祀り、通称「えべっさん」として福の神としても親しまれています。神戸を代表する古社の一つであり、特に厄除けや招福の御利益が強いことで有名です。1月には災いを祓う「追儺式神事」が行われます。毎年2月に行われる「厄神祭」は特に有名で、全国から多くの参拝者が厄除けを求めて訪れます。

 

8. 春日大社（奈良）

荘厳な朱色が印象的な世界遺産の社
全国に約3,000社ある春日神社の総本社で、ユネスコ世界遺産に登録されています。厄除けや病気平癒のご利益があり、境内には約3,000基の燈籠が奉納されています。奈良の鹿は神様の使いとされています。特に本殿へと続く参道の両側にある石燈籠は圧巻で、この厳かな空間が厄を遠ざける強い力を放っています。

 

9. 金剛峯寺（和歌山）

「厄除け根本大師」として名高い真言宗の名刹
真言宗の名刹で、通称「厄除け根本大師」と呼ばれ、厄除け祈願で非常に有名です。空海（弘法大師）ゆかりの地でもあり、厄除けのご祈祷は関西地方から多くの参拝者が訪れるほど篤い信仰を集めています。厄除け祈願は年中無休で受け付けており、護摩木に願いを書いて奉納する護摩祈祷が特に有名です。

 

10. 西宮神社（兵庫）

「福男選び」で有名なえびす信仰の総本社
全国に約3,500社あるえびす神社の総本社であり、「西宮のえびすさん」として親しまれています。1月10日の十日戎で行われる「福男選び」は有名ですが、福を授ける神として厄除けの御利益も強いとされています。福の神の力で厄を祓い、新しい福を招き入れる場所として、年間を通して参拝者が絶えません。

 

 

中国・四国・九州エリア（広島・島根・山口・香川・福岡・大分・宮崎・鹿児島）

11. 厳島神社（広島）

海上に佇む朱の大鳥居が神秘的な世界遺産
日本三景の一つ、宮島に鎮座する世界遺産の神社。海を敷地とした独創的な構造が特徴です。平清盛により現在の社殿が造営されました。三女神が祀られ、古来より人々の災厄を祓う神として篤い信仰を集めています。潮の満ち引きによってその姿を変える社殿と大鳥居は、訪れるたびに異なる神秘的な力を感じさせてくれます。

 

12. 出雲大社（島根）

大国主大神を祀る「神話の国」の聖地
縁結びの神様、大国主大神を祀る古社。「神話の国」出雲を象徴する社で、毎年旧暦10月には全国の八百万の神が集まるとされています。壮大な本殿と巨大なしめ縄は圧巻。大国主大神は厄災除けの神としても信仰されています。ご神体へと続く「八足門」の向かいに拝殿があり、その巨大な注連縄は出雲大社の強力なパワースポットの象徴です。

 

13. 金刀比羅宮（香川）

1368段の石段が有名な「こんぴらさん」
「こんぴらさん」として親しまれ、古くから海上交通の守り神として信仰されています。本宮までの石段は1368段あり、道中で心身を清めることで厄を落とし、開運に繋がると信じられています。途中の御神馬や資生堂パーラーのカフェなど、休憩スポットを楽しみながら登るのがおすすめです。。

 

14. 太宰府天満宮（福岡）

災難を鎮めた御神威を持つ全国天満宮の総本社
学問の神様、菅原道真公を祀る全国天満宮の総本社。道真公の怨霊を鎮めるために創建された歴史から、災難除け、厄除けの御神威が特に強いとされています。美しい庭園と梅の木が有名です。境内には「飛梅伝説」にまつわる梅の木があり、厄除けの梅紋のお守りも多く用意されています。

 

15. 宇佐神宮（大分）

全国八幡宮の総本社として皇室からの崇敬も厚い
全国に約4万社ある八幡宮の総本社。厄除け・必勝の神として古くから信仰を集めてきました。本殿は国宝に指定されており、独特の配置を持つ「宇佐造」が特徴です。参拝は、二礼四拍手一礼の作法で行います。三之御殿まで順番に参拝する「三社参り」が宇佐神宮の正式な参拝方法で、厄を隅々まで祓うことができます。

 

16. 霧島神宮（鹿児島）

神話の主人公を祀る南九州最大のパワースポット
天孫降臨の神話の主人公、瓊瓊杵尊（ニニギノミコト）を祀る神社。南九州最大のパワースポットとして有名で、厄除けや開運の御利益があります。豪華絢爛な社殿は「西の日光」とも呼ばれ、朱色の美しさが際立ちます。樹齢800年といわれる御神木や、さざれ石など、強い自然のパワーを感じられる場所が多くあります。

 

17. 高千穂神社（宮崎）

高千穂八十八社の総社であり、夜神楽が有名
神話の舞台、高千穂地方八十八社の総社。厄除けや縁結びに強い御利益があるといわれています。毎晩行われる「高千穂神楽」は、神話の世界を体感できる貴重な機会であり、災厄を祓い福を招く神事です。夫婦杉の周りを手をつないで三周すると、縁結びや家内安全の願いが叶うという言い伝えがあります。

 

18. 防府天満宮（山口）

日本で最初に創建された最古の天神様
京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と並ぶ日本三天神の一つで、日本で最初に創建された最古の天神様です。学問の神様として知られますが、創建の経緯から厄除け・災難除けの御利益も非常に強いとされています。初詣や節分祭の時期には、厄除け大祭として多くの人が厄払いのご祈祷に訪れます。

 

19. 善通寺（香川）

弘法大師空海誕生の地にある四国霊場の名刹
真言宗の開祖、弘法大師空海の誕生の地であり、四国八十八ヶ所霊場のうち最大の規模を誇る第七十五番札所です。厄除けの護摩祈祷が有名で、多くの参拝者が訪れます。境内には巨大な楠の木があります。約100mの「戒壇めぐり」は、暗闇の中で大師の力を感じ、心の厄を祓う修行体験ができます。

 

20. 筥崎宮（福岡）

厄除けと勝負運を司る日本三大八幡宮の一つ
宇佐神宮、石清水八幡宮と並ぶ日本三大八幡宮の一つ。「厄除け」の御利益が特に強く、厄払い大祭には多くの参拝者が訪れます。また、勝運の神様としても知られ、スポーツ選手や経営者からも信仰を集めています。「敵国降伏」の扁額は有名で、厄を打ち破り、困難に打ち勝つ強靭な運気を授けてくれます。

 

 

厄除け祈願の流れとポイント

ご祈祷を受けることで、神様からのより直接的なご加護をいただけます。ここでは、プロとして知っておきたい厄除け祈願の基本的な流れとポイントを解説します。事前に準備を整えて、心身ともに清らかな状態で参拝に臨みましょう。特に西日本の社寺は古式ゆかしい作法を重んじる場所も多いため、確認は大切です。ご祈祷は、神職（または僧侶）があなたの名前と住所、願いを神様（または仏様）に伝える儀式です。儀式の最中は、神聖な空気に身を置くことで、厄を遠ざける強い決意を持つことが大切です。厄除けの力を最大限に受け取るためにも、ただ形式的に参加するのではなく、この一年を無事に過ごせるよう真摯な気持ちで祈りましょう。参拝後の清々しい気持ちこそが、運気を呼び込む最初のステップです。

 

厄除けの受付・予約方法

多くの社寺では、事前の予約なしでも当日受付でご祈祷を受けられますが、年末年始や節分などの繁忙期は大変混み合います。スムーズに祈祷を受けるためには、公式ホームページで「祈祷受付時間」「ご祈祷料（初穂料）の目安」「予約の必要性」を参拝前に必ず確認しましょう。特に、団体での参拝や特別な神事を希望する場合は、事前の電話予約が必須となることが多いです。また、祈祷開始時刻の15～30分前には受付を済ませるよう心がけましょう。

 

ご祈祷・お守り・破魔矢の意味

ご祈祷・お守り・破魔矢は、それぞれ災厄除けや幸運祈願の方法です。ここでは、意味や役割を順に見てみましょう。

ご祈祷（お祓い）

神様の前で祝詞（のりと）を奏上し、穢れや厄を祓ってもらい、開運を祈願します。神聖な場での体験は、精神的なリセットになります。

お守り

神様の分身として、身代わりとなって厄災から守ってくれるアイテムです。有効期限は基本的に1年間。1年経ったら、授かった社寺に返納し、新しいものを授かりましょう。

破魔矢（はまや）

魔（厄）を打ち破り、家に福を招き入れる縁起物です。神棚や清浄な場所（リビングなど）に、矢の先を魔の入り口とされる鬼門や玄関に向けないように飾るのが一般的です。

 

社寺で授かるお守り以外にも、普段から身に着けるアクセサリー【厄除けアクセサリー】や、香り【香りグッズ】を空間に取り入れたりすることで、厄を遠ざけるアイテムがあります。初めての厄除け参拝マナーについてチェックリストにまとめたので、ご確認ください。

【おすすめ3泊4日 厄除け開運ルート（関西〜九州）】

1日目（京都・奈良）

日本の歴史を感じる八坂神社（厄除け）と春日大社（厄除け・開運）を巡り、京都の美しい街並みと奈良の自然を満喫。

2日目（大阪・兵庫）

大都会の真ん中にある住吉大社（厄除け）と中山寺（厄除け・安産）を参拝し、大阪グルメと神戸の異国情緒を楽しむ。

3日目（島根・広島へ移動）

空路や新幹線で移動し、壮大な出雲大社（縁結び・厄除け）を訪れる。夕方には厳島神社（厄除け）で神秘的な夕景を堪能。

4日目（福岡）

全国の天神様の総本社太宰府天満宮（厄除け・学業成就）で仕上げの厄払い。厄を落とし、学業や仕事の運気を高めて旅を終える。

 

 

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