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石材の基礎知識!種類から価格・特徴まで徹底解説!

建築資材

石材とは、建築や土木などの材料となる石全般のことをいいます。外壁や床など、あらゆるところで使用されます。ここでは、石材の種類や価格、特徴などの基礎知識について解説しています。では、早速見てみましょう。

 

 

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石材の特徴

まずは石材の特徴についてです。石材は、建築や土木に使われる石の材料ですが、他にも墓石や石碑、美術・工芸品などでもよく使われます。石材には種類があり、用途によって使用する石材は異なります。海外の家だと石造りの家もあり、そんな海外風の家に憧れる方も多いかもしれません。しかし、日本では建築基準法に引っかかるため、石造りの家を建てるのは現実的に難しいです。外壁や内壁の一部、床などに使用することは可能です。

 

石材のメリット

石材のメリットには以下のような点が挙げられます。

  • 丈夫で高い耐久性がある
  • 押す力に対する強度(圧縮強度)が高い
  • 火・熱に強い
  • 研磨すると光沢が出る種類もある
  • 床や壁に使用すると重厚感が出る種類もある
  • 種類が豊富
  • デザインが豊富

以上のように、耐久性・耐火性に優れ、デザインが豊富などたくさんのメリットがあります。

 

石材のデメリット

続いてデメリットです。

  • 引っ張り強度・曲げ強度が小さい
  • 運搬が大変
  • 加工が難しい

丈夫な反面、実際に加工したり運搬したりする場合は非常に大変です。そのため、木材などの他の建材よりも工賃が高くなりやすいのもデメリットといえるでしょう。

 

石材の種類

続いて、石材の種類について紹介します。

 

火成岩

 火成岩とは、マグマが冷えて固まって結晶化した岩石のことで、固まる場所によってさらに種類が分けられます。

火成岩 火山岩
(地表・比較的浅い地中で固まった岩)
安山岩
(塊状・柱状・板状で固まったもの。灰褐色のものが多く、光沢がない。硬い性質がある。)
鉄平石、那須石、白川石、小松石
半深成岩
(火山岩と深成岩の中間部分で固まった岩)
深成岩
(地中の深い部分で熱と圧力を受けて固まった岩)
花崗岩
(硬く、磨くと美しい。高い耐久性がある。)
御影石
(階段や積み石に使われる)
花崗閃緑岩
(白みかげ)
閃緑岩
(黒みかげ)
稲田石、蛭川石、庵治石、万成石、北木石
 
 

堆積岩

堆積岩は、砂利や砂、粘土や生き物の遺体が波や風などで運ばれて湖や快適に積もった胃岩石のことです。火成岩と同様に、堆積岩も以下のように種類が別れています。

堆積岩 石灰岩
(ビルの内装などで使われる。比較的柔らかくて加工がしやすい。)
ライムストーン、トラバーチン
砂岩
(耐火性があり、酸にも強い。)
日の出石、多胡石、諫早石、インド砂岩
凝灰岩
(光沢がない。時間が経過すると変色する。加工と採石がしやすい軟石で耐久性も高い。)
大谷石、別畑石、青葉石、若草石、竜山石、笏谷石
粘板岩
(スレートと呼ばれている。簡単に板状に加工ができて曲げ強度を持っている。)
雄勝スレート、玄昌石、那智黒石
 

石灰岩に分類されるトラバーチンは、大理石の一種で敷き材としてもよく使われています。建築資材としてもよく耳にします。

 

変成岩

変成岩は、火成岩や堆積岩などが地殻変動によって熱の圧力を受けて再結晶化して変質したものをいいます。

変成岩 大理石
(建物内部で使われる装飾石材。花崗岩より柔らかく、短時間で加工がしやすい))
寒水石、あられ、オニックス、さらさ
蛇紋岩
(地下深部で水分の作用を受けて変質してできた岩石。)
蛇紋、鳩糞石、凍石

 

場所別!石材の選び方

石材は、使用する場所によって適した種類が異なります。そこで、ここでは場所別での石材の選び方について紹介します。

 

外壁に使う場合

外壁は常に雨風や紫外線に晒されます。そのため、耐候性やメンテナンス性を考えて石材を選ぶ必要があります。最もよく使用されるのは、耐候性・メンテナンス性が高い御影石です。

他には、砂岩や石灰岩を使う場合もあります。ただ、これらには吸水性の高い石種もあるので定期的なメンテナンスが必要です。吸水性の高い石種は、苔や白華現象が発生する可能性があるからです。メンテナンスを含めて検討が必要なのは、排気ガスが多い場所で石材を使用する場合です。この場合、石材の表面に凸凹が多いと汚れが付着しやすいためお手入れが大変です。また、スレートのような積層状の石材は表面が剥がれやすいので高い位置に施工した場合、剥がれた石材が落下する場合があります。

 

内壁に使う場合

内壁に石材を使用する場合、外壁のように耐候性を気にする必要がありません。そのため、用途やデザイン性を重視して石材を選んでも問題ないでしょう。例えば、大理石や砂岩などをアクセント壁として使用する場合もあります。水を使うキッチンやトイレに石材を使用する場合、衛生面やお手入れのしやすさを考えて吸水性の高い石材は避けましょう。

 

浴室に使う場合

浴室の壁に使う場合、吸水性やメンテナンス性を考慮した石材を選びましょう。よく使用されるのは水に強い御影石です。高級感のある大理石を浴室に使いたい方もいるかもしれませんが、大理石は水に弱いため水がかかりにくい場所に使用することをおすすめします。また、メンテナンスを怠ると水によって光沢が徐々に落ちてしまいます。浴室の床には、滑りにくい石材を選びましょう。例えば、御影石のジェットバーナー仕上げや石英岩の割肌仕上げがよく使われます。ただ、皮脂汚れや石鹸カスなどが付着するのでこまめなお手入れをしなければなりません。

水に弱い大理石や石灰岩は浴室の床にはおすすめしません。また、浴室で髪を染める場合、薬液が石材に付着してシミになる場合もあるので注意しましょう。

 

外床に使う場合

外床は、外壁と同様に常に雨風・紫外線に当たる場所です。耐候性・メンテナンス性を考えた石材を選びましょう。また、雨の日に歩いても滑りにくい仕上げをした石材を選ぶのも重要です。例えば、御影石のジェットバーナー仕上げは滑りにくく、耐候性・メンテナンス性が高いのでさまざまな場所でよく使われます。他にも、自然素材の風合いが楽しめる石英岩やスレート、ライムストーンなどの割肌仕上げもよく使用されています。

 

内床に使う場合

内床は、内壁と同様に使用場所やデザイン性を優先して選ぶと良いでしょう。内床では大理石がよく使用されます。また、最近ではライムストーンの半磨き仕上げが、見た目にも温かみがあって人気が高いです。内壁と同様、キッチンやトイレなどの水を使用する場所は吸水性の高いものは避けましょう。吸水性の高いライムストーンをキッチンなどの壁に使いたい場合は石材コーティング材で保護した状態にする必要があります。

 

玄関床に使う場合

玄関床は、基本的には外床と同様で雨の日に滑りにくい石材を選ぶようにしましょう。内玄関に使用する場合はお手入れがしやすくて傷つきにくい種類のものがおすすめです。よく使われるのは御影石です。内玄関には磨き仕上げを施し、外玄関にはジェットバーナー仕上げを施したものがよく使われます。

 

まとめ

石材の基礎知識について解説しました。石材にはさまざまな種類があり、使用場所によって適切な種類も全く異なります。家の一部分に石材を使いたいと考えている方は、石の特徴をよく理解した上で使用する石材を選ぶようにしましょう。

 

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