間取り図・販売図面作成・制作の外注・代行は間取職工所 【下請歓迎】

図面の中の記号 GL・FL・CH・FH・軒高ってなんのこと?

図面には「GL」「FH」「FL」「CH」など記号が書いてあります。これらのアルファベットは何を意味しているのでしょうか?

私も建築業界に入る前までは無知でしたのでチンプンカンプンでしたが、理解してしまえばわかりやすい省略記号ですし、図面を理解する上でとても基本的なことなのでごく自然に覚えられると思います。

また、記号の意味を理解すると図面の理解が深まります。

さっそく記号の意味を確認していきましょう。

スポンサーリンク

GLとは

GLとは、(Gland Line)グランドラインあるいはGland Level)グランドレベルの略であり、地盤面を表します

建築基準施工令第2条六号1項により 建物の高さは地盤面からの高さによると記されています。地盤面とは建築物が周囲の地面と接する位置の平均高さにおける水平面を言います。そのため敷地の高低差により平均値をとり高さを算出します。

では現状の地盤面をGLとして設定するのでしょうか?

正確にはGLとは地盤面の計画高さのことなのです。これは計画の高さなので変えることも可能ですが、変更してしまうと土を盛ったり処分したりする必要があります。

また、高くしすぎても道路面からアプローチする際に使い勝手がとても悪くなるため、長いスロープや階段を設置したりと大変です。反対に低くしすぎても建物を計画しようとしている地盤面の方に雨水が溜まってしまったり、建物内に浸水する可能性も出てきます。

こうした事態を避けるためにも、GLを設定する上で基準となる不動の地点を決める必要があります。それが「ベンチマーク」です。記号では「KBM」(仮のベンチマークの略)と表現します。

計画敷地の近辺にある不動の地点を設定し、その高さからGLの高さをいくつにするかを検討します。このとき、ベンチマークは一般的に道路面のマンホールなどから決めます。マンホールの高さは変わる可能性が低いからですね。

このGLの高さは建物を建てる上でとても重要です。計画の一丁目一番地といって良いでしょう。それぐらいGLの設定は重要であると認識してください。

さて、そんなGLの設定ですが、実は工夫することでコストダウンにつなげることも出来ます。

建築する際の「基礎工事」を例に考えてみましょう。
基礎工事ではまず土を掘り、その中に基礎を建造します。このとき不要な土が出てきますよね。しかし、不要だからといって都度処分していては余計な費用がかかります。

そこで、処分はせずにその土を敷地内に盛ることがあります。こうすることで処分費を削減(コストダウン)できるというわけです。

ただし、実際にこうした処理をする際は、道路面からの高さやその他隣地との高さ関係を考慮し、適切なアプローチ・計画を立てたうえで行いましょう。
スポンサーリンク

FLとは

FLとはフロアライン(Floor Line)又はフロアレベル(Floor Level)の略です。 
各フロアの床仕上レベルを言います。

たとえば

1階の床の仕上がり高さを「1FL」
2階の床の仕上がり高さを「2FL」

このように各階に「FL」という記号が出てきます。

その中でも最下階である「1F」の床仕上げ高さは、「建築基準法施工令」に次のように記されています。

「建築基準法施工令」より抜粋
最下階の居室の床が木造である場合における床の高さ及び防湿方法は、次の各号に定めるところ
によらなければならない。ただし床下をコンクリート、たたきその他これらに類する材料で覆う場合及び当該最下階の居室の床の構造が、地面から発生する水蒸気によって腐食しないものとして、
国土交通大臣の認定を受けたものである場合においてはこの限りではない。

一、床の高さは、直下の地面からその床の上面まで45cm以上とすること。
二、外壁の床下部分には、壁の長さ5m以下ごとに面積300m2以上の換気孔を設け、これにねずみの浸入を防ぐための設備をすること。

但し書きのある通りコンクリートの場合は規定がありませんが、それ以外の場合は「GL+450mm=FL±0」ということになります。

つまり、木造住宅の場合は1Fは地盤面より450mm以上の高さで仕上げる必要があるのです。

参考に一つ画像を見てみましょう。

画像の建物はRC造(鉄筋コンクリート造)ですが「GL+600m=1FL」となっています。RC造なのでGLの高さの規定はありませんが、建物と敷地の関係性に応じて高さを設計しているというわけです。

「FL」はこの図面のように表現されます。

スポンサーリンク

CHとは

「CH」とは(Ceiling Height) の略で 居室における天井の高さを示します。
各フロアの仕上がりレベルであるFL~天井の仕上がり高さを示します。

では「CH」の数値はどれぐらいが適切なのでしょうか?

普段の生活で天井高さを気にする機会はあまりないと思うので、マイホームを計画する時をイメージしてください。

天井高さはどれくらいがいいのか疑問に思いませんか。

一般的な戸建て住宅の場合は 標準的な天井高さは2m20cm~2m40cm、マンションでは2m40cmが多いようです。建築基準法では天井高さは2m10cmあれば居室として認められます。

ちなみに我が家は2m40cmあります。

天井を高くするメリット

天井高を高くする一番のメリットは開放感です。

開放感が得られると実際よりも広く感じる効果もありますし、天井が高ければそのぶん壁の高い位置に窓を設けることができます。 

高い位置の窓は「ハイサイドライト」といい、採光を効率よく確保することができます。北側に設ければと安定して太陽光を取り入れることができますし、通風も効率よく行うことができます。

天井を高くするデメリット

天井を高くするデメリットは、天井を高くすることで室内の容積が大きくなるため空調負荷が大きくなることです。

たとえば、冬場は温かい空気が天井付近に滞留する可能性が高く非効率になるように、快適な環境をつくりにくいということです。これを解決するには「床暖房」を設置する方法がありますが、コストがかかります。

また、構造高さはそのままで天井高さだけを高くすると、構造部分の梁が見え、それが原因で圧迫感を感じるといったデメリットもあります。

これを解消するためには構造自体(建物自体)を高くする必要がありますが、その分コストが上がりますし、高さ制限がある地域の場合はそこまで高くできないということが発生するかもしれません。

こうしたデメリットもあるので、天井高さは適切に設定する必要があります。
参考までに住宅のリビングは「CH2m40cm」は欲しいですね。

スポンサーリンク

FHとは

「FH」とは計画高さであり (Formation Height) の略語です。

建築というよりはどちらかというと土地造成などの土木業界でよく使われる用語です。
よくGH(Ground Height)と比較して出てきます。

GHは地盤面の高さです。
既存の地盤面GHと計画高さFHとで既存高さからどれくらい高く造成するかを設定します。

例えば
GH=5m で FH=10m の場合は5mの盛土をすることになり、
GH=5m で FH=3m の場合は2mの切土をすることになります。

建物を建てる時、その土地により地盤の高さが違います。

もともと、田んぼや畑の場所もあれば川沿いの土地、山裾の土地などなど条件が違いますよね。また、その土地を造成する時に盛土をするのか切土をするのかといったアプローチも土地によって違います。

そこで、「FH(高さ)」を決めて図面に表現します。

「FH(高さ)」は造成工事時に利用するので、土地を決める際はもともとの土地の高さ(GH)と計画された土地の高さ(FH)とを見比べて(そもそも見比べる情報が土地購入者に情報としていきわたるかどうかはわかりませんが・・・)その土地が盛土したのか切土したのかを確認することも知っておいたほうが良いかもしれません。

もし盛土した場合は新しい土で高さを高くしているため、土地が地盤沈下しないか、崩れたりしないかなどの懸念点があります。なので土地を購入する際はそのあたりも売主から情報を得て、納得した上で購入することをおススメします。

家を建てる前にまずすべきは土地を決めることなので。
このあたりは抑えておくべきポイントです。

スポンサーリンク

軒高とは

「軒高」とは建築基準法令第2条1項七号に規定される軒の高さのことです。

建築基準法令第2条1項七号より抜粋
地盤面から建築物の小屋組又はこれに変わる横架材を支持する壁、敷桁又は柱の上端までの高さとする

法令に記載してある内容では何を言っているのかわからないので、用語の解説も踏まえ、もう少しかみ砕いて説明します。

「地盤面」「敷桁」「小屋組」とは
「地盤面」とはその土地の平均地盤面のことです(GL:グランドライン)。「敷桁」とは柱の上部を結ぶ横架材のことです。厳密にいうと違いますが「軒桁」の上部と考えても良いと思います。「小屋組」とは建物の屋根を支える骨組みのことです。

要するに「軒高」とは、敷桁又は軒桁の上端部であるといえます。また、RC造又は鉄骨造の場合は最上階の梁の上端部です。

軒高とは

 

間取図記号一覧へ
間取図の記号・図面集の凡例 解説サイト
こちらの記事では、分譲住宅のパンフレットに記載されている『間取り図の記号』、新築マンションの『図面集の凡例』について解説しています。 クイズ形式でも紹介していますので併せてお楽しみ頂けると共に、各記
タイトルとURLをコピーしました