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方位記号(偏角)を知る!北の表し方には意味がある!

方位

世界がまだ平らで、海の向こうは果てだとされていた頃、世界地図はこんな形をしていました。

TO図(ベアトゥス図)

 

この「TO図(ベアトゥス図)」と呼ばれる世界地図ですが、今から1200年以上前のものですので、当然のようにアメリカ大陸やオーストラリア大陸は描かれていません。陸地の周りには円形の海がありますが、それも大昔の話ですので致し方ないこと。ですが、現代の地球と照らし合わせてみると、これが結構、あながち間違いでもないのです。

 

この地図の上は「東」

 

いかがでしょうか。

配置的にはほぼ合っています。ですが、なにか違和感を覚えませんか?いつも見ている地球とちょっと違う。そうなんです、日本が世界の中で一番上に位置しています。つまり、この地図の上は「東」になっているのです。この記事では「なぜ地図の上は北なのか?」について方位記号と共に解説をしていきます。

 
 

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動き続ける世界で唯一動かないもの

現在、いろんな世界地図を私たちはインターネットで確認をすることができます。

[Yahoo地図]

[Googleマップ]

[国土地理院]

[MapQuest]

 

日本の地図でも海外の地図でも、向きは全て同じで作られていますね。これにはちゃんとした理由があります。それは「世界で唯一動かないもの」を基準にしているから。それは何か?正解は「北極星」になります。「北極星」は地球の地軸の直線上に位置している星。時計の針がグルグル回っても、その中心にある軸がピクリとも動かないのと同じで、地球がグルグル回っても、軸の真上にある「北極星」はピクリとも動かない。

 

 

ただ、赤道から南に位置するオーストラリアや南米、南アフリカからは「北極星」を確認することはできません。それでも地図が北を基準にしているのは、文明のほとんどが北半球で発展したからなのです。

 

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船乗りたちが世界を広げていった

「方位磁石」を発明した中国は、他にも「紙」と「印刷」の技術も生み出しました。この二つが発明されたことにより瞬く間に世界に広まったのは「本」でも「手紙」でも「絵」でもなく「地図」だと言われています。大陸の移動、さらには航海術の発展により、印刷された「地図」は旅のお供には欠かせないものだったのです。

「地図」の歴史を見てみると、冒頭の「TO図」よりずっと昔から「地図」は存在していて、最古のものは紀元前600年頃の”バビロニアの世界地図”と言われています。粘土板に描かれたバビロニア周辺のこの地図、作者は不明ですが、驚くことに北が上になっています。これは「TO図」のように「陽が昇る東の方向には楽園がある」として、しばらく東を上に描いていた地図の歴史から見ると、かなり感覚的な部分があります。

時は過ぎ、14世紀頃になると船を使った交易が頻繁になり、やがて大航海時代を迎えます。その頃には既に現代の「コンパスローズ」が地図に描かれるようになります。

「コンパスローズ」

 

この「コンパスローズ」の北方位には「フルール・ド・リス」と呼ばれるユリのマークが描かれています。このマーク、羅針盤を使って初めて航海をしたと言われているイタリアの船乗りフラヴィオ・ジョイアが描いたとされています。

また、中世の頃は東西南北という概念はまだ存在せず、各方位には風の名前がつけられていました。とくに地中海に面した地方では、北の風を「トラモンタン」と呼び、その頭文字である「T」を模したものが「フルール・ド・リス」になったともいわれています。

いずれにしても「コンパスローズ」は方位磁石、もしくは羅針盤がメインになっていて、あまり北極星は関係なさそうに見えます。しかし、この頃には既に「緯度」という概念は船乗りたちの間では一般的になり、かのコロンブスがアメリカ大陸を発見できたのも、北極星や太陽の位置から緯度を計って航海をしたからだと言われているのです。

 

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矢印のマークはまだ400年の歴史しかない

「4」のような方位記号を使っているのは日本だけ

現代の私たちからすると「コンパスローズ」よりは、国土地理院の地図にある数字の「4」のような方位記号の方が親しみ深いですよね。この矢印マーク、地図に使われるようになったのは、実はけっこう最近になってからのことで、しかも使っているのはここ日本だけみたいなんです。

そもそも「→」という矢印マーク、記号としては紀元前から存在していたようですが、その意味は今とまったく違い、「矢」そのものを表すか、「いて座」を表すために使用されていたようです。

現代の”方向を指し示す”という意味で「→」をはじめて使用した文献は、天文学者ガリレオ・ガリレイのメモであったとされています。それが1600年頃の話。レオナルド・ダ・ヴィンチも、アルキメデスも「→」という概念はもたなかったことになるのです。この「→」が方位記号として使われたのは、単純に「羅針盤」の磁針を模したからではないかと言われています。他にも、「北極星」を表す星マークが簡素化したからなど、諸説ありますが、明確な出典はありません。

逆に「コンパスローズ」については、かの伊能忠敬の古地図にも使用されているほど、世界的にスタンダードなものと言えます。しかし、ここでふと疑問に思うのは、羅針盤を模した方位記号ならば、「北極星」のある「真北」ではなく、方位磁石が指し示す「磁北」が北になるのではないか?ということ。

 

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いつの時代も「北極星」がある方角が北

「北極星」がある方角が北

 

日本の地図を見ても、世界の地図を見ても、方位記号やコンパスローズが指し示す北は「真北」になります。紀元前600年のバビロンの地図も、東を向いている「TO図」も、メルカトルが描いた世界地図も、北の方角は「真北」になります。建築の「配置図」などで使用する方位も「真北」を表し、そのための太陽位置の実測、もしくは基準とする都市計画基本図で示されている北の方位も「真北」になります。当然のように緯度も子午線も「真北」が基準になっています。どんな地図を見ても、羅針盤を基準にした「磁北線」を描いているものはありません

しかし、「磁北」、もしくは「偏角」を意識しなければいけない地図もあります。それは「海図」「航空図」など「磁北」を示さなければならないもの。空の上であったり、海の上であったり、もしくは道のない山の中であったり、そんな場合に「真北」を基準としている地図に行き先を合わせるために「偏角」を計算しなければいけないのです。さらに、「磁北」は時間や場所によって変動するため、これらの地図は頻繁に情報修正をしなければいけません。

そんな観点から見ても、変動する「磁北」はあくまでも目安であり、動くことのない「真北」が世界を表現する基準になりえると言えるのです。

 

 

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